一見低金利?キャッシング会社の「最低金利」ばかり見てはダメな理由
貸金業法が改正されたことにより、各消費者金融会社の最高金利は10%以上も下がりました。改正前は金利30%付近が当たり前でしたから、借りる側からしたら非常にラクになったと言えますが、それでもまだまだ低いとは言えません。とはいえ、法律の改正で下げるだけでなく、自主的に低金利を謳って金利を下げている会社もありますね。
お金を借りるときにしっかりとチェックするべき箇所のひとつは金利である、ということは揺らぎませんが、最低金利と最高金利どちらを見ているでしょうか?大抵の場合、まずは最低金利をチェックするのではないかと思います。
最近では、最低金利が銀行よりも低い3%を切っているような会社も見られます。その金利でお金を借りることができたら万々歳ですが、なかなかそういうわけにはいかないんです。
基本的に、初めてお金を借りる場合最低金利が適用されることはまずありえません。可能性があるとすれば、会社が設定している利用限度額の最高額を借り入れたときぐらいではないかと思います。会社によって利用限度額は違いますが、300万円から500万円程度の借り入れということになりますね。おまとめローンの利用でもない限り、そうそうこのような大きな額は借り入れることが出来ないのではないかと思います。
それでは、適用される金利はいったいどれくらいなのか?と思った方もいるでしょう。自分は安定して収入があるから、最低金利はムリでもそんなに高くはならないだろう…と思った方もいるかもしれませんが、甘いです!
消費者金融でお金を借り入れようと思う場合は、最低金利ではなく最高金利をチェックしましょう。初めての場合や、借りる額が100万円未満の場合は最高金利で貸し出されることがほとんどです。「広告には低金利って書いてあったのに!」と思っても、残念ながら小額を最低金利で借りるのは非常に難易度が高いことなのです。
ですので、最低金利は低いけど最高金利が高めの消費者金融より、最低金利は高めだけど最高金利は他社に比べてちょっと低い消費者金融があるならば、後者を選んだほうが実はおトク、なんてことになるのです。最近は銀行のカードローンのほうが最高金利が低いので、そちらを利用するのもいいですね。
ついつい低金利という広告につられてその会社からお金を借りてしまいがちですが、金利で本当に見るべきところは最高金利です。もしかしたら、低金利で借りれる場合もあるかもしれませんが、やはりそれは特殊な状況下であると言えるでしょう。これからは「低金利」よりも「高金利」に着目して比較してみるのもおもしろいかもしれません。