借りられる額が少なくなった!?キャッシングの「減額」って!?
クレジットカードについている「キャッシング枠」や、消費者金融でお金を借りるときに受ける審査によって決められる「融資限度額」が、ある日突然減額されている…という事態に遭遇した人は、びっくりしたことでしょう。今そんなに利用していないということであれば特に問題はないと思いますが、現在消費者金融などでお金を借りているのならば、死活問題にもなりかねません。
減額される理由はこちらに対して通知されることはないため、減額されたことに対する対策が取りにくいのが実情です。この理由が当てはまっているかはわかりませんが、減額の理由としてありがちなものを調べてみました。
◆総量規制によって減額された場合
2010年に改正が完全施行された「貸金業法」という法律があります。この貸金業法の中には「総量規制」に関するものがありまして、消費者金融で借り入れる額やクレジットカードのキャッシング枠で借り入れている額を合計したものは、年収の3分の1までを限度とする、と決められています。それ以前から利用している場合、限度額などを合計した額が年収の3分の1を超えていたため減額された可能性があります。
◆規約に違反した、返済が滞ったなどの場合
大抵の消費者金融などの利用規約にて、規約に違反した場合や、減額することが出来る条件に適応した場合は減額することが可能である、と記載されています。ずっと返済を滞らせていたり、延滞が多い場合は再度審査を行った後に減額されることがあるようです。他にも例として挙げますが、モビットの場合は年齢が70歳に達した場合減額する可能性があるとしています。これは、返済能力が低下する可能性があるからと言えるでしょう。
◆他社からの借り入れやクレジットカード所持枚数が多い場合
他の2~3社から借り入れを行っていたり、キャッシング枠がついたクレジットカードを複数枚持っている場合も減額される傾向が強いです。他社から借り入れを行っていると、自分のところで借りた場合にきちんと返済できないかもしれない、という理由からです。よく利用している消費者金融から減額されないためにも、他社からの借り入れは出来るだけ控えたほうがいいかもしれません。
クレジットカードに関しては、キャッシング枠を利用していなくとも、枠が設定されているだけで総量規制の対象になります。仮に、総量規制で借りられる額の上限が100万円の人が所持している、全く利用していないクレジットカードに30万円のキャッシング枠がついていた場合、消費者金融や他のカードローンなどで借り入れられる額は70万円までになります。その影響で減額されている可能性もないとは言えませんので、普段利用していないクレジットカードにキャッシング枠がついているかをまず確認しましょう。もし、キャッシング枠が設定されていた場合はカード会社のコールセンターに連絡をいれ、キャッシング枠を減額または0円にしてもらうといいでしょう。全く利用しないのならば解約してしまうのもアリだと思います。年会費無料だからとついついカードを作ってしまう方もいるかもしれませんが、その際はキャッシング枠を0に設定して作るといいですよ。