キャッシングのイメージ「一括返済」はもう古い!今の基本は分割です

キャッシングといえば、一括返済が基本でしょ?…と、思っている方。たしかに、その考えは間違いではありません。もともと、キャッシングという単語は「ATMを利用して少ない額を借りて、一括で返済する」お金の借り方に対して使われてきた言葉だからです。対して、ローンは「大きな額を借りて、月々こつこつと返済する」お金の借り方に対して使われてきました。しかし、今ではその境界線が非常に曖昧になっていて、キャッシングという言葉であっても分割で返済することが可能、という認識になっているんです。

大手の消費者金融各社のホームページを見ても、大抵の商品名には「フリーキャッシング」など、キャッシングの文字が入っています。ですが、基本的には分割での返済を想定していて、一括返済する場合は事前に連絡が必要、としています。事前に連絡が必要なのは、利息額を正確に計算するため必要なことではあるのですが、もともとのキャッシングという意味からすると違う形になっているのがよくわかるのではないかと思います。

とはいえ、「おまとめローン」や「多目的ローン」など、ある程度大きな額を貸し出すことが前提とされている商品に関しては、変わらずローンという言葉が使われていますね。やはり、言葉としてローンのほうがイメージしやすいということなのではないでしょうか。消費者金融ではキャッシングという言葉が多く使われていますが、銀行が行っている「カードローン」はキャッシングという言葉を使わずにローンという言葉を使用しています。こちらも基本は分割返済ですので、ローンという言葉からよりわかりやすく商品を説明しているといえます。

しかしながら、いわゆる元々のイメージである「キャッシング」の形式はなくなったわけではありません。クレジットカードについているキャッシング枠を利用して提携のATMからお金を借りた場合、クレジットカードにひも付けされている預金口座から一括で借り入れた額+利息分を返済する形式が取られていることが多いです。もちろん、クレジットカードでお買い物をしたときのように分割払いで支払うことも可能です。ただ、他の会社が基本的に分割払いを想定しているのに対して、一括払いを基本としているのはクレジットカードのキャッシング枠くらいではないかな、と思います。

言葉の意味が時代を経ることによって変化していくことは決して珍しいことではありません。キャッシングについても、元々は一括払いであったものが分割払いでも対応できるようになり、ローンとの境界線が曖昧になってきたのでしょう。表現は変わっても、内容が大きく変わるわけではないので「キャッシングだから一括払いじゃないといけない?」と心配することはありません。支払い方法も多種多様になっていますので、自分に合ったものを選んでくださいね。

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